8団の礎(いしずえ)
BPのことば(5)
「我々はみんな一つの壁をつくっているレンガのようなものだー我々一人ひとりは
決められた場所があり、一つが傷んだり(くさったり)一つがはずれたりしても、
他のレンガに過重な重みがかかり、ひびが入り、壁はぐらぐらになってしまう。」
2010年という新しい年を迎え、8団はまた歴史を一歩進めることになります。
少子化、学校教育の見直し等々少女たちを取り巻く環境は急速に変化してきていることは周知の通りです。日本の多くの青少年団体は会員数が激減し、国からの支援(補助金などという形での)も期待できなくなり、元気をなくしているところが少なくありません。ガールスカウトも同じで、東京都支部だけを見ても、以前は歴史と会員規模、活発な活動を誇っていた団が一つ二つと廃団になったり、大人の会員だけの団になったりと残念! もったいない!!と思うことが多くなりました。
8団が4つの部門の集会を実施できていることは感謝です。
リーダーは少女たちが来てよかったと思えるような集会を工夫することが最重要な役割でしょう。
また、団外の活動(地区、支部等)にも力を発揮する時だと思います。団委員会はよく機能していてくださると思いますが、団の存続を見据えて地域での貢献を続けていくことが求められているでしょう。SCAPPはメンバーのタレントを発揮し合って、保護者の方々と一緒に大人のスカウティングを創出していくことが期待されるでしょう。規模が小さくなったら、中身が濃い、少女たち一人ひとりに寄り添った活動に努めて、お友達も誘いたくなるような活動をしていけたらと夢見ます。
8団というレンガの壁が崩れ落ちないように各自が自分の役割を深く思うときを持ちたいと思います。
レンジャーリーダー 松下 倶子
Lady BPのことば(6)
「女性は、男性と同じように、自分たちの中に気高い人格を育てなければなりません。なぜなら、家庭生活、社会生活、共同体の活動は、女性に依存するし、その能力に大いに左右されるからです。」
「彼(B-P)も、少女たちが自分たちの運動を持ちたいなら、持つべきだと思いましたが、単に少年たちのためのボーイ・スカウト運動をまねるだけでなく、完全に少女たちだけのものでなければならないと感じていました。」
「2月」はスカウト運動にとってとても大切な月です。よくご存知のように、2月22日がB-P とLady B-Pご夫妻のお誕生日であるからです。過て、この日に世界中のボーイスカウト、ガールガイド(スカウト)からお二人に、お誕生日祝いが山のように届いたのですが、ご夫妻は「私たちを祝ってくれるなら、スカウト運動がもっと世界中に広がるように願い、スカウト同志がお互いに思う合う日にしてほしい」と提案され、「World Thinking Day」が決まり、「Thinking Day Fund」が始められたのでした。
改めてこのいわれを思い出し、心に留めて、部門や団や地区で催される「ワールドシンキングデイ」の行事に参加(または参画)し、まだスカウト運動が始まっていない国にトレイナーを送ったり、活動のためのお金が足りない連盟を助けたりするために使われるシンキングデイファンドに献金しましょう。
レディB-Pの二つの言葉をよく読んで、平和な世界を創るために、女性の力がとても大切であること、女性による少女のトレイニングが必要であることを
スカウトの集会でも、団委員会など大人の会ででもよく考え合えたらと思います。
レンジャーリーダー 松下 倶子