8団の礎(いしずえ)
BPのことば(21)
「スカウトのモットーは<そなえよつねに>であるが、それは自分の義務を果たすために、精神的にも肉体的にもいつでも準備ができているということである。
精神的な<そなえよつねに>とは、いつも指示に従う訓練ができていること、また、起こりそうな事故や事態をあらかじめ予測して、そのような状況に出会ったときの正しい対処法を知っているようにし、それを実行する心構えがあることである。
肉体的な<そなえよつねに>とは、適切な時に正しい行動がとれるように、強くて活動的に動ける体にしておくこと、そして実際に正しい行動をすることである。」
今年3月に起こった東日本大震災と原子力発電所の大事故のあと、「想定外」(思いもかけなかった)ということばが飛び交いましたが、BPはずーっと以前に起こりそうな事故を予測するようにと少年少女に注意を与えていらしたのです。
そしてキャンプ中に急に雨が降って来たらどうするかといった身近な場面での経験を積み重ねるように、導いてくださったのです。
集会場で歌を歌っているときに地震が来たら・・・、
集会の帰りに電車が止まってしまったら・・など不断から対処の仕方を考えることをプログラムに組み込んで行くことは<そなえよつねに>の大切な実践でしょう。
私は持ち物について<そなえよつねに>を実行しようと努めていますが、
「そなえよつねにとは、荷物が重くなることだ!」と実感しています。ハンカチ、ティッシュー、糸針道具、バンドエイド、鉛筆も要るかもしれない・・・と備えていくと、バッグがどんどん重くなります。でもバンドエイドが必要になる事態はいつ起こるか想定できません。
だから「しまった!」と思うことが少なくなるように重いバッグを提げて歩いています。
まさかのことが起こった時、自分が元気で、バッグから用具を出して、具合が悪くなった方のお世話ができたら・・・。
自分の体を大事にし、ガールスカウトの集会で学んだ技に不断から磨きをかけておくことが大事なのです。 そなえよつねに!!
テンダーフット部門リーダー 松下 倶子
BPのことば(22)
「私たちは壁のレンガによく似ていて、大きな壁の中ではほんの小さなものにしか見みえないが、それぞれの持ち場あるのだ。もし、ひとつのレンガが壊れて崩れたり抜け落ちたりすると他のレンガに負荷が加わり、壁にひびわれができ、その壁は倒れてしまうのである。」
7月でしたか、団委員会で発団55周年に向けての記念キャンプのことがちょっと話題になり、もうそのようなことを考える時なのだと思ったことでした。
時が経つのははやいものです。
今年度から団委員会の体制も一部の部門の担当リーダーの交代もあり、新たなあゆみがはじまって半年がすぎました。これからも8団としてのスカウティングに対する考え方や分担した役割を果し合い、心を合わせて協力し、レンガが外れているところがないしっかりした壁であり続けなければならないことに変わりはありません。
団の運営と存続について考えて続けてくださる委員の方々、部門ごとのスカウト活動の目標をよく承知して、スカウト自身の発案やパトロールシステムを重視した自主活動を適切に支援するリーダーたち、ガールスカウト活動が何を目指しているかを理解して、手を出しすぎずに見守り、協力してくださる保護者の方々がそれぞれの持ち場を守って、堅固な団づくりを進めていかねばなりません。
8団は家族的で、仲良しで和やかで楽しい団です。とても素晴らしいと思います。但し、集会の中心は少女たち一人ひとりがスカウト精神と人に役立つことができる技と自分を律する心を習得する訓練であることを忘れてはなりません。
BPは「目的もなくだらだらした教育であってはならない」との言葉も残しています。 新しい学期の始めに、気持ちを引き締めてまいりましょう。
テンダーフット部門リーダー 松下 倶子