8団の礎(いしずえ)
BPのことば(11)
「訓練はどこでも必要である。若いときは小さいことから実行することを学ぼう。
そうすれば、将来困難や危険に出会っても対処できるようになるであろう。」
前回、BPは女性の教育は大事だと考えていたと紹介しました。
だから少女たちに年齢に応じた訓練プログラムを提供するガールスカウト教育を広めようと尽力されたのです。訓練というと硬い言葉で抵抗を感じるかもしれませんが、「自分を磨く」ということではないかと思います。
ガールスカウト日本連盟は、2001年から実施されている教育プログラムを通して、日本の少女たちに「自分自身と他の人々の幸福と平和のために、責任ある市民として自ら考え行動できる女性」になってほしいという願いを掲げました。そのために、少女の心身の発達を考慮して、テンダーフットは「豊かな感性を持つ」、ブラウニーは「自分を表現する」、ジュニアは「仲間と協力する」、シニアは「体験を通して自分を見いだす」、レンジャーは「責任ある立場で自分を生かす」という部門ごとの目標を設けています。リーダーは、指導者の訓練としてこの目標を目指してスカウトを導くことができるように、講習や研修を重ねているのです。
「小さいことから・・・」と言われていますが、自ら考え、行動できるようになるための最初の小さな一歩はどんなことだと考えればいいでしょうか。
テンダーフット部門リーダー 松下 倶子
BPのことば(12)
「ガールスカウトはいつも、たとえキャンプに行っているときでも、普段でも、
習慣的に身なりも身の回りもきちんとしているものである。
もし普段から、きちんとしていられないのなら、キャンプでもきちんとして
いられないし、キャンプできちんとしていられないようなら、真のガールス
カウトにはならないだろう。」
今年のキャンプが終わりましたが、一人ひとりのスカウトはキャンプできちんとしていましたか。
自分の持ち物に名前がついている、いつも持ち物を整理整頓している、忘れ物はない、次の行動の指示が出たら、迅速に動く、自分の役割をきちんと果たす・・・・これらは真のスカウトの条件です。
そしてこれらのことはキャンプ地にきて急にできるようになることではなく、普段の暮らしの中で習慣となっていてこそ、キャンプやその他の所でもできる行いなのです。
一人ひとりのスカウトがみんな
「自分自身と他の人々の幸福と平和のために責任ある市民として、自ら考え、行動
できる女性」
になることができるよういつでも、どこででも自分を磨き続けることがガールスカウト活動です。
その基礎は普段の基本的生活習慣の確立です。保護者とリーダーがしっかり協力して、保護者は家で、リーダーは集会で、スカウトの「きちんとする」を支援しましょう。
「楽しいソング」29ページの「私はスカウト」をスカウトたちが愛唱するようにしてはいかがですか。
テンダーフット部門リーダー 松下 倶子